映画

哀れなるものたちを観てきた感想

クロスロードダイヤモンドの
@ツヂです。

 

映画「哀れなるものたち」を観てきた。

 

感想

・画面がきれいだった。
・設定がイカれている。
・結末も、もちろんイカれてる。
・エロがあるけどエロさを感じなかった。
・主演のエマ・ストーンの演技のうまさ
・随所にこだわりを感じた。
・一般受けは全くしない

 

哀れなるものたちのあらすじ

哀れなるものたち-ゴッド

見た目が醜悪でフランケンシュタインかつ、
自身の身体もとある理由で欠損をしている
天才外科医のゴッドのじいさん。
じいさんは自らの実験のために、

「自殺したばかりの妊婦」から「胎児」の
脳を「妊婦=母親」に移植する。

 

蘇った母親かつ子供のベラは驚異的な勢いで
知識や精神の進化を遂げて、
世界を体験するために旅に出る。

ラストに待ち構える結末が全く予測できない
ゴシックかつエログロなロマンスもある映画。

 

哀れなるものたちの感想

哀れなるものたち-リスボン

■画面

主人公の衣装や空の色、
オープニングかなりの時間は
モノクロの状態であったり
こだわりを感じる。

特筆はCGだと思うけど、
海の色、空の色がやけに鮮やかで
ヴィヴィッドで印象的。
美しい。

 

またオープニング、エンディングは
一般的な映画は文字が上から下に
流れていくことが多いが、
今作は画面の四角に沿って文字が配置される。

もはや読ます気がないが、
これも美的センスゆえのこだわりを感じた。

 

哀れなるものたち

■内容

のっけから胴体と頭がちぐはくな
謎のキメラの動物が庭にいる。
何も説明はない。

が、館の主のゴッドが明らかに、
マッドサイエンティスト的な外科医で
キメラを創造しているのがわかる。

 

死体をメスでブスブス刺す。
開頭して脳を取り出す。
SEXの描写がなど続く。

エロさを感じさせないが、
エログロの展開が続くので
観る人を選ぶ

 

この映画に高尚な何かを求めるのは
おそらく間違いな気はする。

IQの高めな主人公のベラ。
自由を求めて自分の思うままに
行動をするがそれは人間が
幼児〜大人に向けて行動する内容と
一致をしている。

 

小動物を意味もなく殺す。
物を破壊する。
性的欲求に目覚める。
知識欲に目覚める。

 

これらは人間の順当な
成長の過程だと思うが、
それを一気にやってのける。

時代背景やこの物語が
数年の間に起きたことなのか
はたまた半年ぐらいの話なのかは
よくわからない。

車が出てこず馬車が出てくるあたり、
相当な昔の設定なのだと思う。
※自動車ができたのは1769年だそう。

 

観た感じだと3年ぐらいの成長を
物語にしたような雰囲気を感じる。

幼児だった人間が3年ほどで
IQ高めの人間になるというのも
映画ならではの展開だろう。

 

映画のタイトルは何を指すのか

哀れなるものたち5

この映画のタイトルが
「哀れなるものたち」
というのは一体何を意味するのか。

誰が哀れなのだろうか。

ラストに出てきた脇役は
文字通り哀れだと思うが、
タイトルにするにはパンチがなさすぎる。

ここは主人公のベラが哀れということだろうか?
それともベラを作り出したゴッドだろうか?

 

英語でのタイトルは「poor things」なので
わりと直訳の邦題のようだ。

ただ誰が哀れでかわいそうなのか。
ベラは最後幸せそうで自分の未来に
喜びを感じているようでもあった。

もう一度観ると何かがわかるかもしれない。

深い何かはないが、
全体的な雰囲気やテーマは好きな映画だ。

-映画
-,