映画

「君たちはどう生きるか」はつまらないという感想

ジブリの「君たちはどう生きるか」を
観てきました。

 

君たちはどう生きるかの感想

つまらない

一言でいうと「つまらない」んだけども、
もっというと「話がまとまっていない」

「話の背景にある設定がよくわからない」

という感想を持ったかな。

 

「君たちはどう生きるか」はつまらない

申し訳ないがそういう感想しか持てないかな。
以下、箇条書きでの感想の理由を。

 

・設定が雑でキャラの背景がわからない
・話が飛ぶので流れがわからない
・声優がよくない

 

設定が雑でキャラの背景がわからないのは
ネタバレになるんでネタバレが嫌な人は
ここから読まないほうがいいかな。

まずアオサギっておっさんのキャラがいる。

君たちはどう生きるか

物語はアオサギが使われていない屋敷に
いざなおうとすることから始まる。

 

しかしだ。

 

なぜアオサギがそこにいざなうのか?
その理由が全くわからない。

分からないというのはその背景が
描かれていないから。

何かしらの理由があって
主人公のマヒトを危険な場所に
いざなおうとするわけでしょ?

 

その「理由」が全くわからない。

 

「理由」があれば話はもっと
分かりやすくなるしストーリーの
中身も理解できるはず。

「理由」がないから分からないといえば
まだあって・・。

 

・マヒトはなぜいきなりアオサギを弓矢で打とうとするのか
・マヒトはなぜ自分の頭に石をぶつけたのか
・夏子(妊娠している女性)はなぜ森に行くのか
・アオサギはなぜ久子のダミーが作れるのか
・地下世界の大きな岩の墓は何なのか
・白いゆるキャラはなぜ人間になるのか

 

とか・・。
まあ挙げたらすげーあるじゃねえか。

これらのなぜ?に答えがない。

面白い物語って「なぜ?」に「理由」という
背景が付いてそれが紐解かれるのが
楽しかったり面白かったり涙を誘ったり、
感動したりするわけでしょ。

 

例えばこの「かがみの孤城」っていう映画は
中学生7人がお城に集められるんだけど
なぜ集められたのか?が最後にわかってくる。

その途中でも各々のキャラの背景が
説明されそこに心情が映されてそれで
話が盛り上がって感情移入もされていく。

 

アオサギが地下世界(だっけ?)に
いざなうのは実は娘が呪いにかけられていて
その呪いを解きたい。
その力はマヒトにはある。

 

とか定番の話ぽいけど
そういうのがあればわかりやすいし
アオサギがマヒトをいざなうのは
わかるじゃない。
そういうのがない。

 

 

謎。

謎だらけ。

 

 

アオサギがいる。
マヒトをいざなう。

それだけ。
そのあと一緒に行動するけど
イマイチ理由が薄い。

反目しあっている人同士が
最終的に友達になるのは、
非常にジブリっぽい。

マヒトとアオサギも最後は
友達になっている。
でも最初の理由が希薄なので感動も薄い。

 

だからつまらない。

 

「この話がこう繋がってるのか!」
という驚きとかがない。

あるのはただただ、
ジブリワールドだけ。

そうそう、ジブリっぽさは
全編にわたってあるからそれは
めちゃくちゃ堪能できる。

 

・動物が大量に出てきてしゃべったり
・血の流れ方だったり
・おばあちゃんの作画だったり
・声優のヘタさだったり

 

そういうのは
「ああジブリだよな」って思う。
つまらないのは話がつまらない。

脚本がつまらない。
キャラの背景に「理由」「動機付け」がない。

なので観ている側は、
流れるのをただただ観ているだけ。

 

この作品はジブリの構造的欠陥を
実は物語ってるのかもしれない
とさえ思ってしまう。

 

宮崎監督が「俺がこういうのを作るんだ!」
と言ったらもしかしたら誰も異を唱えることが
できないのかもしれない。
※ジブリの内情は知らんけど。

いやだってさ、
これちゃんとした人がちゃんと言えたら、
こんな脚本にならんと思うのよ。

 

どうかしてるぞ、まじで。

 

本当にこれが面白いと思って作っているのか?
ナウシカとかラピュタを作れる人が
本気でこれしか作れないとは思えない。

 

宮崎監督は自分の好きなものが作りたかった

宮崎監督は自分の好きなものが作りたかった
んじゃないかと勝手に思っている。

監督はどうも「声優は何でもよい」という
考え方らしい。
何かで読んだ。うろ覚えだけど。

いやだってさー、

 

庵野監督を声優にしちゃうんだぜ?

 

どうかしてるでしょ。
逆に新海誠監督なんかは、

おそらく明確なキャラに対しての
声のイメージがあるぽいので
ちゃんと選んでると思うんだよね。

何せエロゲの動画製作の仕事を
したたわけだから、
キャラと声優の密接な関係性も
理解してると思うのよ。

 

それが宮崎監督はおそらくない。

 

今回やりたかったことは、
「俺が作ってみたいアニメーションのシーン」
を重点的に作っただけなのかもしれない。

ジブリっぽい雰囲気のアニメーションも
てんこ盛りだった。

 

車がぎゅぎゅってなって移動するとか。
動物が扉に向かって大量に向かってパンパンになるとか。
パンを食べる時のジャムの質感やほおばり方とか。

 

なんかそういうのは非常にジブリらしさに
溢れていたんだけどもね。

というか、

 

 

「つまらない」というだけで
もうこんなにも文章を書いているのもすごい。
もう2000文字近くいっている。

 

 

これぞ宮崎アニメの魔力かもしれない。
もしかしたら高度なマーケティングなのかもしれない。

事前に情報解禁しないとか。
あとアオサギがメインビジュアルとか。
話がつまらないとか。

君たちはどう生きるか

そう考えるとジブリにしてやられたり、
とも思う。

 

あと思うのがもう宮崎監督もおじいちゃん。
なので好きに思うように後悔がないように
やらせてあげればいいんじゃないだろうか。

どんなミュージシャンやアーティストだって
駄作の1つや2つはあるものだし。
それが息抜きになって次回の作品が
ものすごい面白いものになるかもしれないしね。

 

とフォローぽいことを書いたけど
それに付き合うジブリのスタッフは
たまったもんじゃないかもしれない。

あとおれ、ジブリより新海監督のアニメのほうが
圧倒的に面白いと感じる。

なのでジブリがこけようがどうしようが
案外どうでもよかったりする。

とりあえず

「君たちはどう生きるか」はつまらない。

 

あとずっこけたのが、
宮崎監督はこう言ったらしい。

君たちはどう生きるか

いやアンタがわからないなら
誰もわからないでしょう。

どうかしてるぜ!!

 

2024年4月追記

なにかのTV番組で元ジブリの
監督がこう言っていた。

 

「宮崎監督は描きたいシーンのアニメだけ先に作る」
「そこにストーリーなどはまだない」
「ただとにかくアニメーションだけ作らせる」
「話が破綻しそうに思えるが、辻褄をあわせるのがうまい」
「アニメーションをボツにしたくないので、全部使う」

 

んだそう。
つまり今回は単純に作りたいアニメーションを
とにかく作った結果、話がまとまらなくなった。
ということなのだろうか。

しかしこんな作品がまたアメリカの
アカデミー賞を取るとか意味がわからん。
すずめの戸締まりのほうが全然良いだろ。

おれがおかしいのか??

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