映画

映画「ある男」を観てきた感想

映画「ある男」を観てきたので
感想を書こうと思う。

例によって事前の内容は全く知らない。
※こればっかだな。

movies.shochiku.co.jp/a-man/

 

ざっくりとした内容

安藤サクラ演じる里枝は
窪田正孝演じる谷口大祐と知り合い
幸せな結婚生活を送っていた。

ある日、林業に従事する大祐は
不幸にも仕事中の事故で死亡してしまう。

葬式に訪れた大祐の兄は大祐の遺影を見て
「こいつは大祐ではない」という話になり
里枝は、

「私は誰と結婚していたのか」

というところから
始まるミステリー的な内容。

 

感想

根底にあるメッセージは差別をされている
二世の問題だと感じる。

ミステリー作品としても面白かった。
ラスト5分の流れもスリリング。

 

主演は妻夫木聡だった

ある男

テレビでこの映画が
日本アカデミー大賞を取っていて、
それで知ったんだけども。

その時に安藤サクラさんがしゃべっていたので
主役かと思いきや実は妻夫木さんが主役だった。

ちなみに安藤サクラさんのはことはよく知らない。
最近テレビドラマでよく見るなーぐらい。

 

バカリズムさんが脚本しチョイ役でも出た、
「ブラッシュアップライフ」は観た。

バカリズムテイストの女子同士の会話の
妙な間の作り方が独特のドラマだったけども
それを見事に再現してたのは俳優陣が
優秀だったからに違いない。

 

その安藤サクラさんは父が
映画監督の奥田さんであり
母方の曽祖父は犬養毅というなんとも
豪華な家系であった。

さらに旦那さんは柄本祐さんという。

いや知らんかった。わりと有名な話?

 

その安藤さん、見た目に派手さはないが(失礼)
そこはかどなくなんでもこなせる器用な俳優さんだと
勝手に思っているんだけども、
今回はシングルマザーで次男坊が病死という
なんとも複雑な設定をこなしている。

独特の雰囲気、テイストがありながらも
ものすごく主張をするわけでもない存在は
どこか目を引くという不思議な役者さんじゃ
ないだろうか。

 

そしてこの映画で義理の父、
柄本明さんも登場。

刑務所に収監されている、
性格の悪そうなジジイの役をやっている。

安藤さんと直接絡むシーンはないけども、
性格の悪そうなジジイの役をやらせたら
この方は本当にうまい。
百戦錬磨のごとくの存在感である。

 

話が長くなったがこの映画の主演は
妻夫木さん演じる城戸。

優秀な弁護士でもあり、
妻や妻の両親からも期待されていて
豪華な一戸建てに住み4歳の息子もいる。

だが劇中でたまにしか触れられていないが
二世なのである。

それをどうも隠したがっている節があるが
直接的にそういうシーンはない。

 

その城戸が自分に何かしらの投影を
恐らくしている窪田正孝さん演じる大祐の
過去を調べていく。

その謎解きと大祐の過去の葛藤という
ストーリーの流れに目を見張る。

 

あとで知ったけどこの話は
芥川賞を受賞した平野さんが書いた小説が
原作だという。

※ほんまに何も知らんのだな・・。

 

ラスト5分、
ハッピーに終わるかと思いきや
そういう流れか!と思わせるのもよかった。

ちなみに見どころは窪田正孝さんの
筋肉である。

※まじでどうでもいい。

 

印象のあるシーンは、
息子が

「お父さんがいないのは悲しくないよ、
ただ、寂しいよね。寂しいよ」

というシーン。
2回目も観たいと思わせる映画であった。

 

 

誰かに成り済ますことは
ひとを裏切ることか?
問いの浅はかさに強く打ちのめされるはずだ。

ときわ書房 書店スタッフ

 

-映画
-, ,